総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
まぁ、いんだけど。
「なめてんのか。」
コントのような今の情景を見てヨウが冷ややかな目線を送る。
今の俺が一番ヒサに言いたいよ、その言葉。
「なめてんのか。」
ヒサが真顔で俺に問う。
頼むからもう黙っててくれ。
こんなところで天然発揮してんじゃねぇよ。
さっきのシリアスはどこに行ったんだよ。
今更ながらコイツを連れてきたことを後悔した。
他の幹部を連れてくるべきだったっ!
「ヒサ、いいか?帰りに一玉買ってやるから黙ってろ。」
最終手段だ、キャベツを餌に黙っててもらおう。
「む・・・・。わかった・・・。」
よしっ、これでまた話を元に戻せる。