総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
「さっき言った通りこいつは、推測だ。そのことを頭に入れとけよ?」
「わかってる。」
いや、この目はわかってないぞ。
早く話を聞かせろ、そう目が訴えている。
感情を露わにしすぎだろ。
「そいつは、シンからお前へのバースデープレゼントだ」
「シン・・・から?」
そうだ。
恐らくは、それをレナちゃんも"同じ手口"でもらったはずだ。
ヨウからの、バースデープレゼント。
プラスTOPの女の証ってところか。
レナちゃんには黙ってたけど、またあの後少し調べてた。
あやふやな情報ばかりで、確かなものなんてぶっちゃけると一つもない。
でも、俺らのこのあやふやな情報が正しければ。
「ヨウ。それ、ちょっと貸してくんない?」
「何するつもりだよ。」