総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
「"赤目のフクロウ"?」
「なんでもねーよ。とにかくまだお前はシンにとっての手駒なんだよ。」
「で、でもっ!」
確かに、レナちゃんがいないからシンに脅される必要はない。
これは。
「ゲームだ。シンにとったら俺たちはゲームに使うに過ぎない"手駒"なんだよ。」
「じゃあ、姉貴のは・・・?」
あぁ、レナちゃんのか・・・。
「悪いけど、外してる間があったから、その発信機だけ外させてもらったよ。」
そう、あの海に行ったときに少し弄らせてもらった。
そうしたら案の定出てきたもんだから、それだけ取り外してまた元に戻しておいた。
鬼蜘蛛達に解析を頼んだら、発信機だったもんだから驚いた。
逆探知は出来ないようになってて、防水加工も施してあった。
発信機があるなら、盗聴器もあるんじゃないかと思ったが盗聴器はなかった。