総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
「ここに今までいた時間だ。20分が限界だった。」
「20分?」
元々ここに来た用事の一つがそれだったからな。
発信機を見つけ出し壊すこと。
だから、制限時間を作ったんだ。
その時間の間に発信機を見つけ出さなければ、シンが感づいて天神連合の一部が来るかもしれない。
だから、焦った。
交渉決裂で殺りあうことも覚悟してた。
「これで、お前への不安要素が消えた。」
「疑ってたのかよ。」
「簡単に人を信じちゃダメだって言われなかったの?特にこの世界では重要なことだよ~?」
チャラけた声が公園内に響く。
この声・・・。
「なんでここにいる"アキ"」