総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
明かされること
レナとヤミ。
あれからあたしは、ヒサのバイクの後ろに乗ってまたあの別荘とやらに帰ってきた。
たった数週間いなかっただけなのに、なんだかすごく懐かしい感じがする。
そう言ったらユウコに
「退院後のおばあちゃんみたいだなっ」
ってニッと笑われた。
その顔はとても温かく、胸が締め付けられた。
本当に帰ってきたんだ、って思った。
それと同時に、本当にこれでよかったのだろうか?と思う気持ちも芽生えた。