総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】

「ユイは・・」



「いい。本当のことを言ってくれ。」



ヒサがあたしの目を見つめる。



その瞳はもう揺らいでなかった。



「シンと一緒に・・・薬を打ってた・・・・。」



言った瞬間、自分でもすごく悪いことをした気分になった。



一瞬、元気だったよって嘘を言いそうになった。



だけど、その目を見てたら言えなかった。
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