総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
それからあたしは、十数分泣き続けた。
ユウコは何も言わずただ抱きしめてくれてた。
さっきよりも強く。
あたしが泣きやんだとき、ユウコは安心したように。
「レナ。誰かの前で泣くことは恥ずかしいことなんかじゃねぇよ?」
「え?」
「泣くってことは弱みを見せるってことだ。だから誰かの前で泣けるってことはそいつを信頼してるってことだろ?だから、俺は信頼されてるってことだから。俺は嬉しい。」
ニカッと笑うユウコ。