総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
「うん。たくさん泣いた。たくさん迷った。」
「レナ・・・ちゃん?」
ヒサの後ろにいたルイが小さくつぶやく。
「決めたよ。ヒサ。あたしは道を作るために帰ってきたの。ヒサは、狂獣連合はあたしの作った道を歩けばいい。」
「道・・・・?」
そう。あたしが天神連合の情報、つまり天神連合を潰すまでの道のりを狂獣連合に伝える。
あの時のユウコの優しさがあたしの覚悟への道を作ってくれたように。