ヤンキー少女は恋をする!?①
食堂からはにぎやかな声が聞こえてくる。


大きな柱から顔だけを出して食堂のほうを見てみると・・・・・。


全員が集まっていた。


だけど、聖夜の姿は見当たらない。


聖夜・・・・・まだ寝てるのか?


あのにぎやかな輪に入る勇気もなく、


あたしは、聖夜の部屋へと向かった。


話しかけってたほうがよさそうだしね。


生徒の名前が書いてある扉を順に見て行く。


そして、聖夜の部屋を見つけた。


起こしたほうがよさそうだよね。


あたしが起きた時間はさっきで言うと9時。


今は9時10分。


生徒は9時30分までに起きてないといけないから、


絶対起こしたほうがいいよね!


―――――コンコン。


寝ているから返事はないと思っていた。


静かに扉をあける。


一歩入ると聖夜の匂いがしてきた。


なんか・・・・・香水の匂いじゃないよね?


あたしが好きな香りだ・・・・・。


香水でこんなにおいないもんね。


ベッドのほうへ向かう。
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