ヤンキー少女は恋をする!?①
―――ドンっ!


「痛!」


「どこみて歩いての?」


「はぁ?お前あたしに喧嘩売ってんの?今ひまだから相手してやるよ?」


「ふん。お前よりあたしのほうが忙しいからやってる暇なんかねぇーよ」


「だったらちゃんと前見て歩け!」


なんだ。あたしたちのほかにもヤンキーいるじゃん。


・・・・・てか。


女子少なくない・・・?


女子高だとか親から聞いたのに・・・


「この学校・・・女子少ないね。茹月」


「大丈夫でしょ」


あたしはかまわず自分のクラスの1-Dの椅子に座った。


どうせ・・・あたしたちみたいなヤンキーに


男子とかが振り向くわけがない。


そう確信していた。


―――――その時。


「君、1-Dの子?てか、なんで女の子がいんの?」


「親にここが女子高だとか言ってたからさ・・・」


「あははっ!よくあるよ~それ」


いきなり笑ってきた。


なんだよその笑い方。


あたしをバカにしてんの?
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