ヤンキー少女は恋をする!?①
「それほど大きくはなかったと思う。でももうちょっと小さい声でしゃべって」


「はいは~い♪」


いつものん気だな・・・・・


のん気で頭もよかったらいいんだけどなぁ・・・・・


その時――――――


「新入生代表1-D羽並茹月」


自分の名前が呼ばれた。


「茹月!壇上に上がらないとっ!」


小さい声で葵が言った。


「は、はい!」


小走りで壇上へと上がる。


「新入生代表の羽並茹月さん、あいさつをお願いします」


あ、あいさつ!?そんなの聞いてないよ!?


どうあいさつすればいいんだよ・・・・・


急に言われてもどう接すりゃあいいんだよ・・・!!


「えと・・・・・、羽並茹月です。えと緊張していて何話せばいいかわからないんですけど、
これからよろしくお願いします・・・・・」


深くお辞儀をする。


ああ、失敗したな。


ていうか、誰でも頭いい人が礼儀正しいって言うわけじゃないんだけど・・・・・


それに・・・・・


早く、この全校生徒からの視線がなくなってほしい。


「羽並茹月さん、ありがとうございました。つづいて――――――――」



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