先輩とあたし【完】
「稲森先輩、本間に伊織のことお気に入りですね!」満里子がニヤニヤしながら先輩に話す。
先輩は満里子に言われてニヤっと返してボールを持ってみんなのいるとこに行ってしまった。
「満里子、余計なこと言わんでええから!」
「うち的に、喜村先輩より稲森先輩の方が伊織にお似合いな気するもん」
「うん、それ分かる!」
亜美が同感するように満里子に頷いている。
「やめてや!あんな先輩…毎日、ちょっかいかけてきて!うざいっちゅーねん」
「誰がうざいって?」
パッと横を見たら俊哉先輩がベンチに座っていた。