先輩とあたし【完】


「先輩、妹さんいるんですか?」
「うん、おるよ~.。10も歳下ー可愛いでー」くしゃっと笑う先輩。妹を可愛がっていることがその笑顔で読み取ることができた。

「先輩ってあれですよね。絶対、妹さんが彼氏っぽい人と歩いてたらキレるタイプの人ですよね」
「うるさいなーもー今もキレてますが何か?」今度は拗ねたような顔をしてくる。

「え、妹さんもう彼氏いるんですか?」私は驚いて興味津々にもっと前へ飛び出す。
「ちゃ、ちゃうわ…!!モテるから男がいつも遊びにきよる」先輩はなぜか顔が真っ赤になっていて。

「先輩、顔真っ赤ですけど大丈夫ですか?」私は心配そうに顔を除き混む。
「伊織ちゃんの顔が近いんやって…///」先輩に言われて気付いた二人の距離。もうすぐキスができてしまうのではというそんな距離。私も驚いてすぐに体勢を戻す。確かに近かった。でも、全く違和感もなく普通だった。

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