先輩とあたし【完】
「稲森先輩ですっー」頬を膨らませて稲森先輩の名前を出してみる。
「准弥なーしつこいからな!しかも伊織のこと気に入ってるし」
「俊哉先輩までやめてくださいよ。」先輩の肩に頭をのせる。
「ははっ。俺がいっちゃん気に入ってるって。って気に入ってるって表現変か?」先輩はクスクス笑いながら私の頭を撫でる。
「はーい。そこ、イチャイチャ禁止ー」満里子と亜美がからかうように言ってくる。
「おっ。学校の王子様の横に居るのん……あらら……怪物や!」はい、出ました!いらんことしーの稲森先輩です。
「もー!!」私は俊哉先輩にくっつきながら目の前で変顔をしている稲森先輩に蹴りを入れる。