先輩とあたし【完】
「俊哉から聞いたで。振ったんやろ?俊哉のこと」
「はい」
一週間前、俊哉先輩に二回目の告白を受けた。
でも断った。私が好きなのは准弥先輩と気付いたから。
「あいついつも早いねん。言うの…」笑いながら話す先輩に私も笑う。
「伊織?好きやで」ストレートに告白してくる先輩。
「私も好きです」私も素直に先輩に想いを伝える。
先輩と私は見つめあいながらお互い照れながら笑った。
先輩は私を引き寄せてぎゅーっと抱き締めてくれた。
「好き。むっちゃ好き。やから付き合ってくれる?」
「はい…」先輩は一度私から離れる。
「やっとや…やっと気持ち通じたわ」そう笑いながら私に優しくキスをした。
先輩、私すっごく大好きみたい。今まで生きてきたなかで一番ドキドキしてるよ。