先輩とあたし【完】
「いったーいった!怪物は本間最強やな」大袈裟に足を押さえる先輩。
「先輩がいらんこと言うからです!このくらいどおってことないです!」
「ハハハハっ。准弥そこらへんにしとけよ。伊織に嫌われるで」笑いながら稲森先輩に話しかける。
「嫌われるとちゃいます。もう嫌いです!」最強の顔でアッカンベーと稲森先輩にしてやる。
「伊織ちゃーん。嘘は泥棒の始まりだよー俺のこと大好きなくせにー」開き直ったようにまたサッカーボールを自由に操る先輩。
「本間うざいですよ」こういうやり取りが毎日。