通り道
どこ?

庭に植えてる木。私が台所で洗い物とか、
ご飯を作ってると、誰かに見られてる様な気がするの。

庭には、何の木か知らないが、ニメートルぐらいある木が植えてある。

父が植えた物だ。

父はその木を大事にしていた。

母は話をしながらお腹を押さえていた。

また便秘?

多分ね。運動不足かな?

病院行けば?

便秘で病院行ったら笑われるわ。
あっそ!

そろそろ、婆ちゃん家に着く。俺ん家から、婆ちゃん家まで10分ぐらいだ。

あっ!婆ちゃんだ。

婆ちゃんは外にいた。
あら、珍しい。どーしたの?こんな夜に。

やぁ。婆ちゃん、元気?

元気よ。さっ、中にお入り。

家に入ると爺ちゃんもいた。

おおっ!久し振りじゃの。まっ、ゆっくりしていけ。

うん。お邪魔します。
家に入ると婆ちゃんがお茶とお菓子を持って来てくれた。

で、何かあったの?

と、優しく聞いた。

あのね…。

と今までの事を全て話した。

やっぱり。

あの家を建てる時あの場所はやめなさいって言ったじゃない。

あんな日当りが悪い所。何となく気味が悪い所だったじゃない。
そぅ、今の家は3年前に建てたばかりなのだ。
古い方の家はボロボロで雨漏りまでしていた。
で、父が思い切って建てた家だ。

今さら言ったって、仕方ないじゃない。婆ちゃん助けてよ。

私の知り合いに霊媒師がいるから、一度見て貰おうか。
今日はもぅ遅いからお帰り。

わかったわ。じゃ、婆ちゃんお願いしますね。
婆ちゃん、爺ちゃんまたね。

帰り道、母は、まだお腹を押さえていた。

おい、また痛いんか?
うん。明日病院行こうかしら。

おぉ。行け行け。早ょ治せ。

家に着いて俺は、すぐに部屋に行き、ベットに横になった。

なんか婆ちゃんに話しただけなのに、スッキリしたな。

すぐ眠気がして布団に入った。

その夜…。

またしても、目が覚めた。



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