通り道
異変
それから婆ちゃん家での生活が始まった。
婆ちゃん家での生活は実に快適だった。

両親の喧嘩の声も聞えない。
霊の気配も、まるでしない。
学校も近い。
俺は学校が近いのを良い事に、よく友達のヨシオやヒロシを家に呼んだ。

ヒロシ、まだ父ちゃんと寝とんか?

最近たまに一人で寝てるよ。

おっ!じゃあ夜遊び再開しよっか!?

ヒロシ、出れそうか?
う~ん。

少し考えて、

うん。大丈夫と思う。
よっしゃ!じゃ、早速今日は?

俺はオッケイ!ヒロシは?

オッケイ!

よし!決まり!じゃ、
いつもの時間、俺ん家集合ね。

俺は久し振りの事で、ワクワクしていた。

夜、一時。

ヨシオの家に行くとヨシオが笑顔で待っていた。

ひで、今日楽しみやね。
うん。マジで楽しみ。後はヒロシが来るのを待つだけや。

一時半、まだヒロシが来ない。

この野郎、また寝とるかも。

2人で行こっか。

ヒロシは、明日学校でシバいたろ!

ひで行こっか。

2人で近くの駐車場やコンビニの車を物色した。

ひで、あった!

えっ!?もう?

コンビニに停めてあった車が、鍵が付いたままだ。

よし!これにしよ。

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