通り道
俺が運転席、ヨシオは助席に乗り込んだ。

車は軽四のミラだった。

久し振りに、ぶっ飛ばすぞ!

ヒャッホー!

車は順調に走り出し、とても気持ちが良かった。
窓を開け風が入って来ると、より一層気分が良かった。

楽しい時は、すぐ時間が経った。

あ~ぁ!もぅ朝じゃ。
また、乗ればええじゃん!帰ろ。

と、俺の肩を叩いた。
まぁね。じゃぁ、この車どぅする?学校の近くの広場に置く?

おっ!名案!学校だと2人とも家近いしね。
学校の近くの広場に車を置いて家に帰った。
家に帰って、すぐ制服に着替えて学校に行った

教室に行くとヒロシが、申し訳なさそうな顔をして俺に近寄って来た。

ごめん。いつの間にか寝とった。

俺は一気に腹が立った。

コイツ!

俺はヒロシの胸ぐらを掴み便所に連れて行った。

ごめん。ごめん。

何度も謝っていたヒロシを俺は殴った。

何度も。

苦しむヒロシを見ても何ともなかった。

約束を破った、お返しじゃ!

ヒロシは鼻血が出て、口も切れているだろう。
顔中血まみれだ。それでも、まだ謝っていた。
俺は教室に戻った。

ヨシオがいた。

ひで、ヒロシ見んかった?

ヒロシなら、便所で寝とるよ。

ヨシオは便所に向かった。

数分してヨシオが便所から帰って来た。

ひで、ヒロシ殴ったんやね。
俺もムカついてたから殴って来た。

と、笑いながら言った。
笑うヨシオを見て何だか、俺も笑い出した。

次の日ヒロシを殴ったのが学校で問題になっていた。

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