通り道
その日は、朝から3年生だけ全体朝礼をするらしい。

問題のヒロシは、休みだ。

ヒロシがチクったんかね。マジうぜーな。

どーって事ねぇーよ!
朝礼が始まった。

単刀直入に聞く!昨日、岩崎に暴力したのは誰だ!

怒った口調で言った。
岩崎とはヒロシの事だ。
誰も何も言わない。

何だ!誰もいないのか!誰も知らないのか!なら、先生から聞くぞ!

松下!神田!お前達、知らないか?松下はヨシオ。神田は俺。

確かに、殴ったのは、俺達だが、
証拠も無いのに、
犯人扱いされたのが、腹が立ち、

だったら、どぅなんだよ!

ヨシオも、俺と同じ考えだったのか、
相当険しい顔で

ムカついたから殴ったんだよ!何か文句あるか!

何だと!開き直りやがって!

先生は俺達2人の前に来た。

お前ら、もう一度言ってみろ!

はぁ~。うぜー。

ヨシオが言った。

何て言った!おい!

先生は足でヨシオの足を軽く蹴った。
ヨシオは、先生が蹴った所を見て、

この野郎。蹴ったな!
ヨシオの怒りに火が付いた。

ヨシオの拳が先生の顔を直撃した。
先生が後ろに倒れると、すかさずヨシオは、先生の上へ乗り顔面を連打した。

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