通り道
決意
次の日、俺が学校から帰ると、
婆ちゃんが待っていた。

ひでちゃんお帰り。
すぐ仕度して。

何処か行くん?

霊媒師の人が今日来るから。

嘘!?早っ!

急いで服を着替えた。
何処で待ち合わせ?


高速道路の入口よ。

高速道路の入口は
俺の家のすぐ近くにある。

入口に着いた。

まだ来ていない様だ。

ピッ!ピー!

クラクションの音がした。

来たんじゃない?

俺達が乗っている車の横に車が来た。

運転席の窓が開き、

遅くなりました。
すいません。

婆ちゃんも助席の窓を開け

いいえ。
わざわざ遠いい所、
すいません。

車の中で挨拶を交し

付いて来てもらえますか。

はい。

二台の車は、あの無気味な家に向かった。

五分ほどで家に着いた。
霊媒師の人は家に着くなり険しい顔になっていた。

霊媒師の人は家に着くと、まず家の裏に回った。

家の裏で廻りを見渡した。

見て下さい。
家の裏に山がありますね。
二つの山があって、
その麓に、この家。

この家を過ぎると、
広い田んぼ。

間違なく霊の通り道だわ。
霊は山を越え山から下り、
広い田んぼに通り抜ける。
その途中に家がある。
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