過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
「お、私はこの1年A組担任の山田勝也です。これから3年間宜しくな!」
先生が一言言い終えると1人の男子生徒が、
「センセー〈私〉とかわざと使わなくてイイっすよ?」
その言葉を聞いて驚いた先生は、
「そうか!?いや~名門校だから言葉遣いとか汚いと生徒たちから嫌われたりしてしまうかと思ったんだが・・・平気なのか?」
一部の生徒たちから〔真面目~〕と言われた後でほぼクラス全員が、息ピッタシに〔平気ー!!〕と答えた。
「お前ら・・・サイコーだな(涙)」
と泣きながら笑顔で喜んでいる先生にあだ名を付けようという話になり、決まったのが、「皆イイ?せーの・・・」 〔山ちゃ~ん!〕
いきなり生徒にそぉ呼ばれた〝山ちゃん〟は、
「普通過ぎね?(笑)うっそ〜メッチャ嬉しい↑↑ありがとな!!」
初めて顔を合わせたのが嘘みたいにとても賑やかな教室。
多分この先生・・・山ちゃんがきっかけ。
「じゃあ、1人ずつ自己紹介してもらうぞ~」
〔えぇ~〕っとブーイングの言葉が飛んできた。
「グダグダ言うな!えーっと・・・五十嵐からだな!五十嵐ー?」
「山ちゃーん、その人居ないみたいだよ?席空いてるし・・・」
「本当だな。初日から遅刻とはなんて奴だ!!仕方ない。とりあえずその次からやってもらうか~」
私はまだこの時、このクラスの人に夢中になってしまうまんて夢にも思わなかった。