過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
保健室に1人残された俺は、1番近くに合ったベッドに横になった。
『はぁー』
なんであんなこと言っちまったんだろ・・・
アイツが怒るの当たり前じゃん!
学習能力のない俺、ホンットにムカつく。
なんかイライラしてきた。
すると、保健室のドアが開いた。
『失礼しまーす。俊、居るー??』
真海だ。
こんな時に・・・
タイミングの悪い奴。
真海は俺が寝ているとこのカーテンをズバビタで当ててきた。
『あっ!俊ー!!』
とテンション高めに抱きついてきた真海。
『会いたかった、よ!?』
俺は真海をベッドに押し倒していた。
『しゅ、俊!?』
返事をしない俺に真海は、
『は、離して?』
少し触れている手で俺の手を退かそうとした。
女の力ぐらいで動く訳ねぇのに・・・
真海は泣き出してしまった。
『しゅ、ん。こんなことやめ、て・・・』
ゴメンナ真海。
俺はこれ以上お前みたいな良い女をアイツの身代わりにしたくねぇんだ・・・
『真海?』
俺は一生恨まれても良い。
『な、に?』
けど、お前は幸せになれよ?
『俺さぁお前に飽きちゃったんだよね~』
俺、超ーダセェこと言ってんな(笑)
でも、今俺から離れとけばこの先俺絡みで傷つくことも無いから。
『えっ?』
真海は状況がうまく飲み込めていないみたいだ。
『そ、それって、別れろって言ってるの?』
『そーだよ?別れてよ。』
言ってしまった。
『い、嫌だよ。ていうか、嘘だよね!?俊がそんなこと言う訳ないもん・・・』
真海、俺はそんな良い奴じゃねぇよ?
『嘘じゃねぇって。本気で言ってる・・・』
傷つけないように別れる方法も合ったけど、そんなんじゃ駄目だ。
真海が俺と二度と話したくない、顔も見たくないって思ってくれる方が俺としても楽だ。
『うち、別れないよ?俊と一緒に居たいもん!』
泣きながら一生懸命に話す姿がとても俺の心に突き刺さる。
『しつけーなぁ。俺、クドい女嫌い・・・』
最低だ。
女の子にこんな言葉・・・
『・・・分かった、別れる。でも、友達ではいてくれるよね?』
そーしたいとこだけど、
『1度付き合った女と友だちになんか戻れるかよ。』
この言葉を言い終えた俺は保健室を出た。
何度も後ろから真海に呼ばれた。
振り返ってしまいそうになったけど我慢した。
それが俺が真海にあげられる最後の優しさだと思ったから・・・