過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
キーンコーンカーンコーン・・・

『愛菜!』

山ちゃんが出て行って5秒もしないうちに教室に入ってきた真海と五十嵐。

真海は私に凄い勢いで抱きついてきた。

『うわっ!危ないよー』

真海は少し舌を出して、

『ゴメン(笑)』

五十嵐が私の机の前に立っている。

てことは・・・

『真海、仲直り出来たの?』

『うん!俊、優しいもん♬』

〝俊〟かぁ~

もうそこまで仲良くなったんだ。

『バカッ!教室で俺の名前呼ぶな。』

『痛い~叩くこと無いでしょ!?』

『うるせぇ!』

五十嵐、顔真っ赤。

恥ずかしいのかなぁ?

『何見とれてんだよ。』

『別に、見とれてないし。』

あんたが仲直りしたのは真海でしょ?

私に話しかけてこないでよ!

『可愛くない態度ー』

はぁ!?

可愛くない!!?

『どうせ私は真海みたいに可愛い態度は取れませんよーだ!』

私は席を立った。

『ドコ行くの!?』

『トイレ!』

私は教室を早歩きで出た。

本当は帰ろうと思ったが、今日は誠人と帰る約束をしてるから我慢した・・・

早く放課後になって!




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