過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
『どうせ私は真海みたいに可愛い態度は取れません、っか・・・』

十分、お前の方が可愛いよ。

『なんか言った?』

『別に~独り言。もうチャイムなるから座るぞー』

『そうだね!』

見た目だったら作条の方が可愛いけど、態度だったら断トツでアイツの方が良い。

まぁ俺の好みだからかも知んねぇけど・・・

『あっ愛菜!遅いよ~』

『ゴメンネ!トイレ、混んでてさぁ。』

嘘ついてんのバレバレ。

本当は俺から逃げたんだろ?

あんなこと言ったんだから当たり前だよな~

作条と仲直り?しても、アイツとも仲直りしたことにはなんねぇもんな・・・

はぁー

久しぶりにワイワイ騒いだから、疲れた。

寝よ・・・ZZZ

そのうち、〝愛菜〟とも仲良く騒げたら良いなぁ~

ホントは彼女にして、俺から離さないようにしたいとこだけど・・・

それは出来ねぇし。

あの先輩と別れてくれれば良いのに!

『・・・ん!俊、起きて!!』

真海か?

『なんだよ~』

『なんだよじゃないよ!もう放課後だよ!?』

俺は時計を見た。

『4時じゃん。』

『寝すぎだよ!愛菜、帰っちゃったじゃん・・・』

『俺なんか放っておけば良かったのに。』

真海はため息をつきながら近くの椅子に座った。

『嘘。今日愛菜は、谷地先輩と帰ったんだよ!』

谷地?

アイツとか・・・

『へぇ~』

そーいやー最近、あの先輩に会わないな。

学校に来てないって噂を聞いた。

嫌な予感がする・・・

『俊、帰ろ!』

『そーだな。』

なんも無きゃ良いけどなぁ~


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