過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
そして席についてからもしばらく後ろを向いて真海と話していると、
担任の山ちゃんが教室に入ってきた。
「お前ら、席付けー出席取るぞ!!五十嵐。」
五十嵐の返事はなく、シーンとする教室。
この場面は約1ヶ月程続いた。
「五十嵐はまた居ないのか~?」
そんな時教室の前の扉が開いた。
ガラガラ~
『すいませーん。寝坊しました。』
と言いながら山ちゃんの横に立った。
〔大きい。山ちゃんも大きいと思ったけどねぇ~〕
〔それに、よく見たらかっこよくない!?〕
という女子たちの声に男子も。
〔アイツ、でけぇな。イケメンだし!〕
〔絡んでみてぇー無視られるかもだけど(笑)〕
真海が私の背中をつついてきた。
『真海?どぉかした??』
真海は物凄く五十嵐をガン見しながら話し始めた。
『アレ、愛菜はカッコイイと思う?』
真海の口から出た言葉に私は驚いてしまった。
『あ、あぁ・・・まーまーじゃないかな!真海は?』
少し間を空けてから答えた。
『うちは、アリだな!てか、ヤバイ///』
と言い終えた真海は顔を真っ赤にして、手で隠してしまった。
『ははーん。まさか真海、あの人に惚れっちゃった(笑)』
『そっ、そんな訳無いでしょー!!!??』
と大声で言い、席を立ってしまった。
「どぉした、作条?」
真海は今周りの状況を飲み込めて無い。
『真海、早く座りなよー!!』
小声で私が呟くと、やっと理解したらしい。
『な、何でも無いです!気にしないで下さい!!』
またまた顔を真っ赤に染めて勢い良く座った。
それを前から見ていた五十嵐が笑った。
『君、面白い子だね(笑)』
『えっ、あたしっすか!?そ、それはどーも。』
私は後ろを向き、赤面している真海にまた小声で言った。