過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
誠人はまた真剣な表情で言った。

『ワガママかも知れないけど、早くて6年後に帰ってくる。』

早くて6年・・・

『愛菜が良ければ、待っててくれないか?』

誠人、ゴメンネ?

私6年も誠人無しで、誠人を待ってるなんて出来ないよ・・・

『・・・ナサイ。』

『えっ?』

『ゴメンナサイ。そんなに待てないよ・・・』

肩を落とした誠人。

『そうだよな。ゴメン・・・』

『私は、誠人無しで誠人を待つなんて出来ないの・・・』

『愛菜。』

誠人は私を優しく抱きしめた。

『本当なら一緒に連れていきたい。』

『うん。』

『だけど、愛菜はまだ高校生で学校に行かなくちゃいけない。』

『うん。』

『オレのワガママで愛菜を振り回したくないんだ!』

『誠人。』

『別れよう・・・』

『・・・はい。』

誠人。

私はあなたのことを一生忘れません。

誠人と過ごした時間は2つ合って、どちらも辛いことは合っても幸せでした。

『なぁ愛菜。オレがドイツから帰ってきた時もまだ、』

『うん。』

『オレのこと好きでいてくれたら、』

『うん。』

『また付き合ってくれるか?』

『ソレは、その時の気持ち次第かな(笑)』

『そうだよな。じゃあ、またなっ!』

誠人は私の前に右手を差し出した。

『お別れの握手だ!』

お別れ・・・

私は誠人と握手を交わした。

『愛菜、幸せになれよ?』

『うん!誠人も幸せになってね!!』

『当たり前だ(笑)』

『じゃあね!』

私が誠人に背中を向けて歩き出したら、後ろから急に腕を引っ張られキスをされた。

『ゴメンナ。我慢できなかった・・・』

『良いんです。最後なんだから、たくさんしましょ?』

『そうだなっ!』

この後私たちは数えきれないほどのキスをした。

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