過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
そう、バスの時間までの時間があまり無い。
『愛菜はせっかちだなぁ~』
俊がのんびり過ぎるの!!
『少しは急いでよぉ!』
なぜか、俊は得意げな笑みを浮かべる。
『もう準備終わってるし(笑)』
『えっ?』
私は俊が指差す方向を見た。
『愛菜だけだよ♪』
『わ、私だって終わってるもん!』
なんで、終わってるの?
さっき見た時は全然無かったのに・・・
いきなり私の手を強く引いた俊。
『ほらっ行くぞ?』
『えっ!?あっ、うん!』
私が鍵を締めようとすると、合鍵を持っている俊が閉めた。
『ちょ、ちょっとーなんで合鍵なんて・・・』
『前に借りた時に作った。』
知らないし!
言ってくれたって良いのに・・・
『あっ時間!』
『ヤベーな。走るか!』
『うん♪』
俊は私の荷物を1つ持ってくれた。
私の手を握って一緒に走った。
俊の手って大きくて暖かいんだよね・・・
『ハァーハァー』
『ハァー、間に合った、な・・・』
家からココまでは結構遠かった。
そのため、全力疾走をした結果がこうだ。
『疲れたね(笑)』
『バカ野郎!こんぐらいで疲れねぇよ!!』
嘘付け!
さっきまで凄い息上がってたくせに!
『じゃっ乗るか!』
『あっ待ってよー!』
私は俊の後を追いかけた。
そして、私の実家へは少し寝ている間に着いていた。
いよいよお母さんお父さんに、俊を紹介する日が来た。