過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
『では・・・』
「結婚の話は、OKよ♪」
『じゃあ、もしかしてさっきは試したの?』
お母さんは私と俊に向かってウインクをした。
そして、私は俊と顔を見合わせて笑った。
『俊、やったね♪・・ぅぅ』
『泣くなよ!俺、超ー緊張した~』
俊は優しく私の頭を撫でてくれた。
ソレを見ていたお母さんが、
「イチャイチャしちゃってぇ~」
『いけない?』
私はお母さんに満面の笑みをこぼした。
「もうっ(笑)幸せになりなさいよ!」
『うん♪』
そういえば、誰か忘れてるような・・・
『ところで、お義父さんは?』
あっ!
お父さんかぁ~
「そのことなんだけど・・・」
『お父さん、何か合ったの?』
「それが・・・」
お母さんはとても深刻な顔をしている。
お父さん、大丈夫だよね?
「ココに居るのよ(笑)」
『えっ?』
お母さんは、麩を開けた。
その開けた先の部屋に居たのはお父さんだった。
『お父さん、何してるの?』
「最初は恥ずかしいから、私に先に行けって言ったの(笑)」
お父さん・・・
恥ずかしいとか、無いでしょ!
『改めて・・・お義父さん、愛菜さんを下さい!』
俊はその場に土下座した。
私もその動作につられ、隣で土下座をした。
「顔を上げなさい。」
私たち2人は、同時に頭を上げた。
「俊くん。愛菜を、娘を頼む!」
『任せて下さい!絶対に俺が幸せにします!!』
「愛菜には勿体無いから私が・・・」
『ダメ!』
私はとてもムキになってしまった。