過去より、もっと良い恋をあなたと・・・

『では・・・』

「結婚の話は、OKよ♪」

『じゃあ、もしかしてさっきは試したの?』

お母さんは私と俊に向かってウインクをした。

そして、私は俊と顔を見合わせて笑った。

『俊、やったね♪・・ぅぅ』

『泣くなよ!俺、超ー緊張した~』

俊は優しく私の頭を撫でてくれた。

ソレを見ていたお母さんが、

「イチャイチャしちゃってぇ~」

『いけない?』

私はお母さんに満面の笑みをこぼした。

「もうっ(笑)幸せになりなさいよ!」

『うん♪』

そういえば、誰か忘れてるような・・・

『ところで、お義父さんは?』

あっ!

お父さんかぁ~

「そのことなんだけど・・・」

『お父さん、何か合ったの?』

「それが・・・」

お母さんはとても深刻な顔をしている。

お父さん、大丈夫だよね?

「ココに居るのよ(笑)」

『えっ?』

お母さんは、麩を開けた。

その開けた先の部屋に居たのはお父さんだった。

『お父さん、何してるの?』

「最初は恥ずかしいから、私に先に行けって言ったの(笑)」

お父さん・・・

恥ずかしいとか、無いでしょ!

『改めて・・・お義父さん、愛菜さんを下さい!』

俊はその場に土下座した。

私もその動作につられ、隣で土下座をした。

「顔を上げなさい。」

私たち2人は、同時に頭を上げた。

「俊くん。愛菜を、娘を頼む!」

『任せて下さい!絶対に俺が幸せにします!!』

「愛菜には勿体無いから私が・・・」

『ダメ!』

私はとてもムキになってしまった。
< 67 / 86 >

この作品をシェア

pagetop