過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
『・・・!?』
〔キャー〕女子の悲鳴が聞こえる?
もしかして私、今五十嵐にキスされてるの!?
あー思い出したくないのに・・・
やめて!
私にそんなこと、しないで。
私の目からは涙がこぼれた。
ソレに気づいた五十嵐はそっと唇を離した。
そして、
『ゴメン・・・』
と謝り、教室を出て行った。
私は椅子から滑り落ち、泣き崩れてしまった。
そんな私を真海が抱きしめてくれた。
『愛菜!!』
本当は真海も・・・
ううん。
真海の方が辛いはずなのに。
泣き止んだ私は、体調が悪いと言い保健室で休ましてもらうことにした。
『はぁ~』
私は1人で保健室のベッドに横になり、ため息を付いた。
あんなに、誓ったのに。
友だちを傷つけないって誓ったのに!
結局私の決意はあんなものだったってとこだろうか?
『あんなことはもう二度としたくないのに・・・』
保健室のドアが開いた。
違う。
閉まったのだ。
『あんなことって?』
この声は・・・
『五十嵐?』
予想は的中した。
カーテンを少し開け、
『具合はどぉ?良くなった??』
心配の言葉をかけてくれた。
『アンタに心配されえる覚えは無いんだけど?』
そう私が言うと、いきなり五十嵐が抱きついてきた。
『ちょ、ちょっと!五十嵐!?』
『ゴメン!少しだけ、このままで居させて。』
何考えてるの?
あなたの考えてることが分からないよ?