過去より、もっと良い恋をあなたと・・・

初めて学校に行く日。

ドイツ語も練習してきたけど、ちょっと不安だった。

そんな時・・・

俊が私の自己紹介もしてくれた。

そして最後に付け足した言葉にはビックリした。

〝私の妻であり、とても愛しています。〟

こんな大勢の生徒の前でそんなこと言うなんて/////

いきなり、俊の手が頬に当たったと思おうとキスをされていた。

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

こ、公開キス!?!?

『アイツに見せつけてやりたかった(笑)』

アイツと言って俊が指を指した先に居たのは、

『誠人・・・?』

『BAN!当たり♪』

『久しぶりだな2人とも。』

誠人と俊は目で会話をしているようだ。

すると、誠人が私の方を見て笑った。

『幸せになれた?』

『うん!』

『愛菜は、妊娠してるんだ。ちょっかい出すなよ?』

今、わざと言ったでしょ?

言う必要無くない!?

誠人に私を取られとでも思ってるの?

誠人は俊の方を向くことなく、

『へぇ~おめでとう♪』

『ありがと♪』

でも、まさか誠人まで同じ学校だとは・・・

俊が変にライバル視しちゃってるし。

別に私は誠人のことを好きになったりしないのに!

私はあなたの妻なんでしょ?

だったらもっと自分に自信持ってよ!

コッチに来てからは、色々なことがあった。

でも、とっても楽しくて幸せな時間だった。

時には俊と喧嘩して、友だちに相談したりした。

さすがに誠人のところには行かなかった。

喧嘩をしても、俊を不安な気持ちにさせたくなかったから・・・

一晩すれば仲直りした喧嘩がほとんどったね(笑)

それだけ、下らなかったってことだよね!

そんなことがありながらも、私は出産を挟んで俊と2人で卒業した。

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