過去より、もっと良い恋をあなたと・・・

『はい。』


やっぱり、先輩の手は魔法の手。


先輩にポンポンって撫でられると落ち着く。


『追試終わったんでしょ?』


『はい!帰りましょ♪♪』


帰り道、私は先輩と手を繋いでルンルンと歩いていた。


『なぁ愛菜~』


『はい?』


先輩、なんか真剣な顔してる。


『名前で呼んで?』


『えぇぇ!?』


せ、先輩の名前。


〝誠人〟って呼ぶってこと!?


無理無理無理!!


恥ずかし過ぎる~


『呼びたくない?』


『そ、そんなことないです!呼びたいです!!』


あっ!


口が滑った。


『じゃあ、呼んでよ(笑)』


『・・と。』


恥ずかくて声が出ない。


『聞こえないよ?』


先輩の意地悪!


『誠人!!』


先輩は私を抱き寄せた。


『よく出来ました。』
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