過去より、もっと良い恋をあなたと・・・
五十嵐はゆっくりと話始めた。
『結果的にはその友だちを傷つけちゃったかも知れないけど、愛菜は悪気があって同じ人を好きになった訳じゃ無いだろ?』
今五十嵐、何て言った?
〈愛菜〉って言わなかった!?
『ねぇ五十嵐今、私のこと〈愛菜〉って言った?』
『俺は呼んじゃイケないの?』
『そんなことない!』
あっ!
私、なにムキになってるんだろ・・・
『じゃあ、良いでしょ?』
『うん。』
『さっきの話に戻すぞ?』
『うん!遮っちゃってゴメン。』
五十嵐は優しく頭を撫でた。
『全然!気にすんなよ。もう1回言うけど、悪気があって好きになった訳じゃ無いんだろ?』
うん。
あの人を好きになったのは私の本心!
『うん!絶対友だちに嫌がらせしようとか思ったんじゃないよ!!』
『だろ!だったら、そんなに気にすること無いんじゃねーの?』
五十嵐の言う通りだ。
でも、あの時の私はそぉしなきゃ壊れてしまいそうだったんだ。
『そぉだね。私、変われるかな?』
『愛菜なら絶対変われるよ!』
五十嵐の絶対って本当に絶対って気がする。
『ありがと!五十嵐。』
いきなり、五十嵐の手が右耳にあたった。
『うわっ!いきなりビックリしたよ?』
なんとなくだけど、ただ触れられてるだけなのに凄い力を感じる。
『その、五十嵐って呼ぶのやめない?』
『えっ?急にどぉしたの!?』
五十嵐?
私、なにか怒らせるようなこと・・・
『俺が〈愛菜〉って呼んだら自然と〈俊〉って呼んでくれると思ったのに・・・』
そんなこと思ってたの?
『ゴメン。私、気づかなくて・・・』
ヤバイ。
泣きそう。