クリスマスには君に。
タイトル未編集
今夜はクリスマス。
普段とは違う、少しだけ特別な日。
……なんですけど。
『……理子(リコ)ちゃん、ごめん』
電話からの申し訳なさそうな声で、今彼がどういう顔をしているのかがわかる。
「いいよ、別に…。忙しいんでしょ」
……ついいつもよりも、厳しい口調になる。
『また明日パーティーしよ?』
優しい話し方に、何故かカッとなって、
「だから、いいってば!!…じゃあね」
『りっ…』
一方的に電話を切る。