5つの欠片
腕の中で気持ち良さそうに眠るちづちゃん。
苦しそうにするから、シャツのボタンを外してやると、心臓がズキッと音をたてた...



だめだ...
これ以上やったらほんとに我慢できなくなる。




少し落ち着きたくて離れようとしても、ちづちゃんの手や足に捕まえられる。



ほんと勘弁して...
そんなに煽んないでよ......
我慢してんだから...




ちづちゃんを包み込むように腕を回して、顔を胸に埋めさせた。




温かくて落ち着く...
手をのせた背中から伝わる熱...
絡めた足から感じる熱...




どれもが温かくて、優しい...





目の前にある耳に軽くキスを落とした。
耳までスベスベで気持ちいい。




ちっちゃなピアスにもそっとキスする。
冷たい金属が唇を刺激する...
ペロッと舐めると、たちまち鉄の味が広がった。




ちづちゃんがずっと大事にしてるピアス...
肌身放さずつけてるくらいだから、よっぽど深い思い入れがあるんだろうけど...





俺はその理由を知らない...






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