５つの欠片

2.峻×栞

「泣き虫」

朝7時…
目覚まし時計がうるさく鳴り響くベッドでようやく俺の体は起きてきた。




うっせぇな…もう。
まじねみぃ……




まったく謎の夢だけど、夢の中の心地よさが最高すぎて中々起きる気になれない。




でも、そんな俺の気持ちに翳りを落とすように目覚ましが追い打ちをかける。




もう……まじで、うっせぇ!!!




決心して立ち上がり目覚ましを止めに行くと、体がぶるっと震える。
寝起きが悪い俺の足はふらふら。
寝ぼけ眼のままいつものようにまずは服を着替える。




スウェットから一応フォーマルな服に着替えると、食パンをトースターに入れてコーヒーメーカーのスイッチを入れた。






その間に顔を洗って、コンタクトレンズを入れる。
これを入れてようやく目が冴えてくる。





ぼやけていた視界とお別れしてリビングに戻ると、充電器にさしていた携帯が点滅してるのが目についた。






俺は部屋中のカーテンを開けて朝日を入れ、布団をある程度直すと、携帯を引き抜いてソファに座った。