5つの欠片
一気に明るくなる部屋。
ソファの前にある窓から差し込んでくる朝日が温かい。




誰だ?



まったく見当もつかずにメールを確認すると、栞からだった。




え、栞?
こんな朝早く珍しいな…
あいつも朝弱いのに…




そう思いながらも自然とニヤついてしまう。
まぁ、誰も見てないんだからいいでしょ?





[峻くん、おはよう。
 見て!可愛いでしょ?
 今日ね、大事に育ててたサボテンの花が咲いたの!
 感動したから、峻くんにも送るね♪
 じゃあ、また後で会おうね。
                         栞]





…サボテンに花?
サボテンって花咲くの?



花のことなんて全く無知な俺はとりあえず画像を開いた。




…うわ
見事に咲いてる…





目の前の画面に、小さな鉢におさまるサボテンの先に綺麗なピンク色の花。






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