5つの欠片
涙でぐちゃぐちゃの顔をまぁくんの手が包む...
やだ…こんな顔見ないで...
だけど、まぁくんの力には適わなくて、まぁくんの顔に近づけられた。




まぁくんの顔が歪んでる...
だけどしっかり分かる、あたしの大好きな笑顔...




「莉央、俺の言うこと聞けないの...?」


「...............」


「ふふ...可愛い......」




そう言うと、あたしの涙を舐めた。
熱い舌が頬に触れて、体の中心が熱くなる...
それから髪の毛をかき分けて、耳を甘噛みされ、耳の裏を強く吸われた。




「悪いりおちゃんには、お仕置きね。
 でも、髪の毛で見えないとこにしたんだから甘い方でしょ?」




見なくても分かる。
きっと赤くなって跡が残ってしまう...
まぁくんの彼女という印が......





「うん…ありがと......」


「残ってる間は、誰とも遊べないね?」


「なにいってるの?
 まぁくん...怒るよ。」


「冗談だってば。
 莉央が可愛いから、心配してるの。」







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