5つの欠片
4.和真×詩

「向日葵」

「ただいま」



インターホンを押してからすぐに扉が開かれて、満面の笑みでそう言葉を零す。
目の前には向日葵のような笑顔をしたちっさな女の子。




「和くんだぁー!!!おかえりなさいー!」




抱きつかれる前にすっと移動して玄関の中に入る。
背中でパタンとドアが閉まった音が聞こえた。




「なんだよ、詩。元気すぎ。」




そう言って、がしがし頭を撫でてやる。
詩の栗色の髪の毛からフローラルの香りが広がった。




あぁ…この感じ久しぶり。
やっぱなんか落ち着く…





「んふふ…帰ってきてくれて嬉しい?」



「うん!嬉しい!!」



「ホント?」



「ホントだよー!ずーっと楽しみにしてた!!」





目をキラキラ輝かせて俺を見上げる詩。
やっぱり可愛い。
なににも代えらんない、世界に1こしかない向日葵みたいな笑顔。





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