5つの欠片
「んふふ…可愛い……」




詩の唇に指を当てたまま、鼻先に唇をそっと当てた。
きょとんと固まる詩の瞳が見上げてくる。
何その縋るような目?
まぁ、なんとなく分かってるけど…




「どしたの、詩?なにその目?」



「…………」



「…なに?…欲しいの?」





唇を耳元に移動させてそう囁くと、詩の体がぶるっと震えた。
答えの代わりに、詩の舌が人差し指をぺろっと舐める。
つるつるした舌の触感が気持ちいい。





「ん…、噛んでいいよ…」





そう言って、詩の口の中に人差し指をゆっくり侵入させた。
入った瞬間、待ってたように纏わりついてくる舌。
ちっさな詩の手が人差し指の根元をしっかりと掴んだ。





くすぐったいけど、気持ちよくて、ついつい詩のやりたいようにやらしてしまう。
真っ白な歯に甘噛みされながら、詩の舌がくるくると踊る。






可愛いちっさな口に吸いこまれてる指。
詩が強く吸ったり、舐める位置を変える度に、出し入れを繰り返す。
その様子がなんともいえなくて、興奮する…






中が見たくて、少し指を上に浮かせたら、すぐに詩の舌に引き戻された。
嫌がるように、さっきより少し強い力で指が固定される…







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