ピンクの空
まさか、こんなこと言われるなんて思ってなかったから、あたしはつい涙がこぼれた。
大森は、やっぱりあたしの考えてることが読める。
そんでもって、あたしをどう扱えば良いのかも知ってる。
結局あたしは大森にはどうあがいても叶わない。
『泣くなって~』
いつもの調子で言う大森に、更に涙が溢れちゃって、
大森はあたしが泣き止むまで待ってくれてた。
あの夕日の教室で、地球がひっくり返った日のように。