ピンクの空

入学したばっかりの時、ぶっちゃけ早く卒業したかった。



段々楽しくなったけど、3年って長いなって思ってた。




あたしたちが１年生の時に３年生だった先輩たちの背中が、やけに大きく感じた。





２歳の差なんて思えないくらい、偉大な感じがした。





今、あたしはそのときの先輩たちと同じ、３年生になった。





けど、中身は１年生のときと変わってない。




まだ、ここに居たいよ。




夕日の光が、余計にあたしの心に寂しさを感じさせた。




「大森･･･」




ふいに口から出た名前。




こんなとき、大森がとなりに居たら･･･