ピンクの空


うん。別れちゃった。確かに。




でもね、





「あたし、すごい幸せだった・・・・・」





何かが壊れたようにあたしは泣いた。



「それが、すべてなんじゃない?別れちゃった。けど、それでもあの時幸せだったんでしょ?」





みどりが優しく言った。





「別れ方がちょっとないなって感じだったから、そういう男だったんだって思ったかもしれない。だけど、でも大森には、なにかあるのかもよ?」





みどりの言葉が、心にしみてきた。






「みどり・・・・」







< 274 / 313 >

この作品をシェア

pagetop