ピンクの空
「なつみはさ、自分で思ってるより可能性いっぱい持ってんだよ。」
「そんなことないけど・・・」
「俺なんかのために、志望校のレベル下げて、将来後悔しないで欲しかったから。」
大森、やさしすぎるね。
「それに、俺が居たら、受験勉強に集中できないんじゃないかって思って。別れた。ごめんな」
あたしは、涙が溢れて何もいえなかった。
「本当は、自分の口から別れようって言おうって思ってたんだけど、いえなかった。言おうって何回も思ったのに、夏美の顔見たら、言えなくなってさ。」
これが、大森の本音?
大森は、基本的に自分んもキモチを言わないから、わかんない。