ピンクの空



空は、青く青く晴れ渡ってて、気持ちがよかった。




みんなで泣きながら抱き合って、別れを惜しみながら、この親しんだ坂道を歩く。




坂からグラウンドに入る。




このあいだ、ここであたしたちはよりを戻した。





あのとき、勇気を出して追いかけて、良かった。




なんて思ってたら、また涙が溢れてきた。





「またね!!」





「ばいばい!!」





みんな、それぞれの方向へ歩き出した。






青い空の下。






泣きながら手を振って。













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