ピンクの空



「帰ろ」




大森は、あたしの手を握った。





1ヶ月付き合ったことあったのに、手も繋いでなかったあたしたち。





「うん。帰ろっか」





あたしは大森の手を握り返した。





「離さないかんな~」




柄にもなく大森がそんな事を言った。




「離れろって言われても離れませんけど、なにか~?」





あたし達は笑った。




あんまりいちゃいちゃしないほうが、あたしたちらしい。















< 310 / 313 >

この作品をシェア

pagetop