ピンクの空

「大森つ!!あたし、怖いんだよ。めっちゃ怖いんだよ。」




大森はまじめな顔してうなずいた。




今の大森は、野球の練習着着てて、帽子かぶってるから、別人みたく見える。




「あたしね、怖いの。いやなの。怖いの。」





そればっかり繰り返してわんわん泣くあたしを、だまって座って見つめる大森。





しばらく泣いて疲れたあたしはやっと泣き止んだ。




「あたし、ここにいなくなるのが怖い。ずっと中学生でいたいよ。」





あたしは床を見つめて話してた。
















< 35 / 313 >

この作品をシェア

pagetop