ピンクの空


『図星だろ。100パーセントあってる自信あるね。』



「な、なんでよ。てかなんであんたいっつもあたしが考えてること当てんのよ。」



『いや、だってお前さ、頭ん中で考えてるつもりみたいだけど、声に出てるから。』




「げげげ」




あたし、相当恥ずかしいことしてるじゃん。




「あたしのばかばかばか~」




『まあさ、それが夏美のいいとこだって。人に嘘つけないところ。』




トクン・・・トクン・・・




大森は、こうやってあたしの心の中に段々入ってきたんだ。





いつもいつも、大森はあたしの心を読めるから、あたしの堕ちるポイントを知ってるんだと思う。














< 44 / 313 >

この作品をシェア

pagetop