ピンクの空
日は長くなってきたけど、時間的にもうさすがに暗くなり始めた。
あたしは暗いところが苦手。
ってことで、怖いものなしの大森に着いていって、一緒に帰ることにした。
とくにこれといった話はしてないんだけど、そんな時間があたしにとったらすごく貴重で、何にも変えられないような時間だった。
歩きで通学のあたしに、自転車通学者の大森。
あたしは歩いてるけど、だからって大森はあたしに合わせて自転車を押して歩く、なんてかっこいいことは絶対しない。
歩いてるあたしをよそに、普通に自転車に乗って走ってる。
一歩後ろをあたしが走って追いかける。