ピンクの空
夕日が差し込む教室に、3人だけが残っていた。
ロッカーに残ってるカバンも3つしかないから、みんな帰ったんだね。
適当な席に座って、あたしたちはそのあとしばらく話していた。
去年のあたし達は泣いてた。
毎日毎日、まとまらないクラスへの苛立ちと、まとめられない自分への苛立ちを、どうにもすることが出来なかった。
リーダーがこんなだからまとまらないんだよねって言いながらも、どうしたら良いのかわからなかった。